俵屋吉富のお菓子
代表銘菓「雲龍」
銘菓「雲龍」は俵屋吉富七代目菓匠・石原留治郎が生み出した一世の名品です。
留治郎は京都・相国寺が所蔵する「雲龍図」(狩野洞春筆)に感銘を受け、龍のたくましさや雄々しさを菓子で表現できないかと長年にわたり構想を練り、試行錯誤の末に、村雨餡とよばれるそぼろで、小倉餡を巻き込んだ独特の姿をした菓子に仕上げました。
この菓子は留治郎が生涯の師と仰いだ、相国寺四代目管長、故山崎大耕老師の命名により「雲龍」と名付けられ、それまで生菓子でしか創作できなかった菓子が、画期的な一本の棹菓子となり誕生したのです。
留治郎は京都・相国寺が所蔵する「雲龍図」(狩野洞春筆)に感銘を受け、龍のたくましさや雄々しさを菓子で表現できないかと長年にわたり構想を練り、試行錯誤の末に、村雨餡とよばれるそぼろで、小倉餡を巻き込んだ独特の姿をした菓子に仕上げました。
この菓子は留治郎が生涯の師と仰いだ、相国寺四代目管長、故山崎大耕老師の命名により「雲龍」と名付けられ、それまで生菓子でしか創作できなかった菓子が、画期的な一本の棹菓子となり誕生したのです。
「雲龍」へのこだわり
「雲龍」は、昔から今も変わらず、その一本一本が、職人の手によって作り上げられています。絶妙な火加減や水加減で炊かれた小倉餡を、村雨餡で、ひとつひとつ手で巻き上げていきます。小豆などの素材が最高の品質であることも当然大切ですが、何より、修練された職人の手わざによって、愛情をこめ丁寧に作り上げられているからこそ、「雲龍」には他にはない趣き深い味わいがあり、人々に愛され続けているのです。
雲龍の包装意匠
初めて売り出された雲龍は、霊草とされるイネ科の植物である真菰(まこも)の葉を編んで、すだれ状に巻かれていました。その後、素材の調達の難しさなどの理由から、天然のものから人工のものに代わり当時の趣を残しつつ現在の意匠となりました。